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「新NISAって聞くけど、結局どうやって始めればいいの?」——2024年からスタートした新NISAは、2026年現在も投資初心者にとって最も優先すべき制度です。本記事では新NISAの口座開設から実際の投資スタートまで、初心者でもわかるように完全解説します。

新NISA:つみたて投資枠 vs 成長投資枠比較項目つみたて投資枠成長投資枠120万円年間投資上限240万円長期積立向け投資信託対象商品株式・ETF・投信など初心者・コツコツ積立型向いている人中級者・個別株も買いたい人合計年間360万円まで投資可能 / 生涯枠 1,800万円 / 非課税期間 無期限初心者はまずつみたて投資枠のみで始めるのが王道

新NISAとは?旧NISAとの違い

新NISA(2024年〜)は、旧NISAから大幅に改善された非課税投資制度です。

項目旧つみたてNISA旧一般NISA新NISA
年間投資枠40万円120万円最大360万円
生涯投資枠800万円600万円1,800万円
非課税期間20年5年無期限
対象商品投資信託のみ株・ETF等つみたて+成長の2枠

新NISAの2つの枠

年間上限対象商品向いている人
つみたて投資枠120万円長期積立向け投資信託初心者・コツコツ型
成長投資枠240万円株・ETF・投資信託中級者以上・個別株も買いたい人

合計で年間360万円まで非課税で投資でき、生涯枠は1,800万円です。

初心者はまずつみたて投資枠から始めるのが王道です。


つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け

新NISAの2つの枠は性質が大きく異なります。ここでは、それぞれの特徴と使い分けのポイントを詳しく解説します。

つみたて投資枠の特徴

つみたて投資枠は、金融庁が「長期・積立・分散投資に適している」と認めた投資信託のみが対象です。2026年現在、対象商品は約280本あります。

  • 年間投資上限:120万円(月額10万円まで)
  • 対象商品: 金融庁の基準を満たした投資信託・ETFのみ
  • 購入方法: 積立買付のみ(スポット購入は不可)
  • 向いている人: 投資初心者、忙しくて運用に時間をかけられない人

つみたて投資枠の対象商品は、販売手数料がゼロ(ノーロード)で信託報酬も低い商品に限定されています。つまり、金融庁が「初心者が損しにくい商品」を厳選してくれていると考えてよいでしょう。

成長投資枠の特徴

成長投資枠は、つみたて投資枠よりも幅広い商品に投資できます。

  • 年間投資上限:240万円
  • 対象商品: 上場株式、ETF、REIT、投資信託(一部を除く)
  • 購入方法: 積立買付・スポット購入どちらも可能
  • 向いている人: 投資経験がある人、個別株にも挑戦したい人

ただし、整理・監理銘柄やレバレッジ型の投資信託は除外されています。また、成長投資枠のうち最大1,200万円が生涯上限として別途設定されています(生涯枠1,800万円のうち)。

2つの枠の使い分け方

投資経験おすすめの使い方
完全初心者つみたて投資枠のみ(月1〜5万円)
投資歴1年以上つみたて枠を月10万円+成長枠でインデックス追加
中級者以上つみたて枠フル+成長枠で高配当株・個別株も活用

初心者が最初からどちらも使おうとする必要はありません。 まずはつみたて投資枠だけで投資に慣れてから、成長投資枠の活用を検討しましょう。


新NISAを始めるステップ

Step 1:証券口座を選ぶ

新NISAは証券会社や銀行でNISA口座を開設して始めます。初心者にはネット証券が手数料も安く使いやすくておすすめです。

主要ネット証券比較

証券会社ポイント付与最低積立金額特徴
SBI証券Tポイント/Vポイント等100円最大手・取扱銘柄数最多
楽天証券楽天ポイント100円楽天経済圏ユーザーに最適
マネックス証券マネックスポイント100円米国株・ETF充実
auカブコム証券Pontaポイント100円au経済圏ユーザー向け
松井証券ポイントなし100円サポートが手厚い・シンプル

結論:SBI証券か楽天証券が初心者に最もおすすめ。

楽天ユーザーなら**楽天証券**、それ以外はSBI証券を選ぶのが一般的です。

SBI証券でNISA口座を開設する手順

  1. SBI証券公式サイトにアクセス
  2. 「口座開設(無料)」をクリック
  3. メールアドレスを登録して仮登録
  4. 本人確認書類(運転免許証orマイナンバーカード)を提出
  5. NISAの「つみたて投資枠」を選択
  6. 審査完了後(1〜2週間)、ログインして投資スタート

楽天証券でNISA口座を開設する手順

  1. 楽天証券公式サイトにアクセス
  2. 楽天IDでログインまたは新規登録
  3. 口座開設フォームに記入・本人確認書類提出
  4. NISA口座を申請
  5. 審査完了後、楽天カードとの連携設定をすると積立でポイントが貯まる

Step 2:NISA口座を開設する

証券口座開設時に「NISA口座の開設」も同時に申請します。NISA口座は1人1口座しか持てないので、慎重に証券会社を選びましょう(変更は可能ですが手続きが必要)。

Step 3:積立銘柄を選ぶ

初心者にとって最大の難関が「何に投資するか」です。以下の3つが初心者の定番です。

初心者おすすめ銘柄TOP3

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

  • 通称「オルカン」
  • 世界中の約3,000社に分散投資
  • 信託報酬:0.05775%(業界最安水準)
  • リスク分散・長期投資に最適

2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

  • 米国トップ500社に投資
  • 過去実績では年平均リターン約7〜10%(ドル建て)
  • 信託報酬:0.09372%

3. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

  • バンガード社のVOOを通じてS&P500に投資
  • 信託報酬:0.0938%

迷ったらオルカンかS&P500の一本投資で十分です。

Step 4:積立金額と頻度を設定する

月額積立額20年後の資産(年利5%想定)
5,000円/月約206万円(元本120万円)
10,000円/月約412万円(元本240万円)
30,000円/月約1,237万円(元本720万円)
50,000円/月約2,055万円(元本1,200万円)

※複利計算・税金考慮なし・確実な運用を保証するものではありません

無理のない金額から始めて、余裕が出てきたら増額するのがおすすめです。まずは月5,000〜10,000円から始めましょう。

Step 5:設定したら放置でOK

積立NISAの最大の強みは「ほったらかし投資」です。一度設定したら基本的に何もしなくてOK。毎月自動で積み立てられます。


投資家タイプ別ポートフォリオ例

「何をどれだけ買えばいいの?」という疑問に、投資家タイプ別の具体的なポートフォリオ例を紹介します。

※以下はあくまで一例であり、投資は自己判断で行ってください。特定の銘柄を推奨するものではありません。

タイプA:完全初心者(月1〜3万円)

銘柄配分
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)100%つみたて投資枠

考え方: 迷ったらオルカン一本で十分です。世界約50カ国、約3,000銘柄に自動で分散投資されるため、1本で国際分散が完了します。信託報酬も0.05775%と業界最低水準で、長期保有のコスト負担が極めて小さいのが特徴です。

タイプB:堅実派(月5〜10万円)

銘柄配分
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)70%つみたて投資枠
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)30%つみたて投資枠

考え方: 全世界株式をベースにしつつ、米国株式の比率を高めたい場合の構成です。オルカン自体にも米国株が約60%含まれているため、この配分だと実質的に米国比率が約70%超になります。米国経済の成長をより重視したい人向けです。

タイプC:積極派(月15〜30万円)

銘柄配分
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)50%つみたて投資枠
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)20%つみたて投資枠
日本高配当株(個別株 or ETF)20%成長投資枠
先進国債券ファンド10%成長投資枠

考え方: つみたて投資枠でインデックス投資をしつつ、成長投資枠で配当収入や値下がりリスクの緩和を狙う構成です。高配当株からの配当金もNISA口座なら非課税で受け取れるため、不労所得を育てたい人に向いています。

ポートフォリオ選びの注意点

  • リバランスの頻度: 年1〜2回、配分比率が大きくずれた場合に調整すれば十分です
  • 新興国株式の扱い: オルカンには新興国も含まれているため、別途追加する必要はありません
  • 債券の必要性: 20〜30代の長期投資なら株式100%でも問題ありません。50代以降は債券比率を高めてリスクを下げる検討を

新NISAの出口戦略——いつ・どう売るか

「始め方」の情報は多いですが、「売り方」の情報は意外と少ないものです。新NISAの出口戦略も事前に知っておきましょう。

非課税枠の再利用ルール

新NISAでは、保有商品を売却すると翌年以降に簿価(取得価額)分の非課税枠が復活します。これは旧NISAにはなかった大きなメリットです。

例: 100万円で購入した投資信託が150万円に値上がりした状態で売却した場合

  • 翌年以降に復活する非課税枠:100万円(簿価分)
  • 利益の50万円分は非課税で受け取れる
  • ただし、年間投資上限(360万円)は変わらない

いつ売却を検討すべきか

新NISAは非課税期間が無期限のため、「いつ売るか」は自分のライフイベントに合わせて判断します。

ライフイベント売却の考え方
住宅購入頭金として必要額だけ部分売却
子どもの進学進学の3〜5年前から段階的に現金化
老後の生活費定率(資産の4%等)で取り崩し
急な出費生活防衛資金を先に使い、NISAは最後の手段

売却時の3つのポイント

  1. 一括売却より分割売却: 市場のタイミングリスクを分散するため、数回に分けて売却するのが安全です
  2. 含み損の時は無理に売らない: NISA口座の損失は他口座と損益通算できないため、含み損での売却は純粋に損失となります
  3. 非課税枠の復活を活用: 売却して枠が復活したら、翌年以降に改めて投資することも可能です

よくある疑問Q&A

Q. 元本割れしないの?

**A. 元本割れのリスクはあります。**ただし、長期(15〜20年以上)の分散投資であれば歴史的にほぼプラスになっています。短期の値動きに一喜一憂しないことが大切です。

Q. いつ始めれば一番いい?

A. 今すぐ始めるのがベストです。「タイミングを見計らう」より「長く積み立てる」方が重要です。複利の力を最大化するには、1日でも早く始めることが大切です。

Q. NISA口座と特定口座はどう違う?

口座種類利益への課税確定申告
NISA口座非課税(0%)不要
特定口座(源泉徴収あり)約20%不要
特定口座(源泉徴収なし)約20%必要

NISAは利益がまるまる手元に残る代表的な非課税制度です。

Q. NISAとiDeCoはどっちを優先すべき?

詳しくはNISA・iDeCo・どっちを先にやるべきかをご参照ください。一般的には、まずNISAを最大活用してからiDeCoを検討するのが王道です。NISAはいつでも引き出せる自由度がある一方、iDeCoは原則60歳まで引き出せません。ただしiDeCoは掛金が全額所得控除になるため、所得税・住民税の節税効果が大きいメリットがあります。

Q. 新NISAで売却したら非課税枠は復活する?

**A. はい、翌年以降に簿価(取得価額)分だけ復活します。**たとえば100万円で買った投資信託が150万円に値上がりして売却した場合、翌年に100万円分の非課税枠が復活します。ただし、年間投資上限の360万円は変わりません。

Q. 新NISAの口座は途中で証券会社を変更できる?

**A. 年単位で変更可能です。**毎年10月〜12月に変更手続きを行い、翌年から新しい証券会社のNISA口座を利用できます。ただし、変更前の証券会社で保有していた商品はそのまま残り、新しい口座に移管することはできません。

Q. つみたて投資枠と成長投資枠は両方使わないとダメ?

**A. どちらか片方だけでも全く問題ありません。**初心者はつみたて投資枠だけで始めるのがおすすめです。余裕が出てきたら成長投資枠も活用する、という段階的なアプローチが堅実です。

Q. 新NISAで損失が出た場合、他の口座と損益通算できる?

**A. できません。**NISA口座で発生した損失は、特定口座や一般口座の利益と損益通算することができません。これはNISAの数少ないデメリットの一つです。このため、NISA口座では長期で値上がりが期待できるインデックスファンドを選ぶのが合理的です。


新NISAで失敗しないための注意点

注意1:短期売買を繰り返さない

NISAは長期投資のための非課税制度です。株価が下がったからといってすぐ売ると、本来の複利効果が得られません。

注意2:生活防衛資金は別に確保する

NISA口座の資金は「最低でも5〜10年は使わないお金」にしましょう。生活費3〜6ヶ月分は必ず別に現金で確保してから投資を始めてください。

注意3:高いコストの商品を選ばない

信託報酬(保有コスト)が1%を超えるような商品は長期的にパフォーマンスを大きく損ないます。0.1%以下を目安に選びましょう。

たとえば、1,000万円を20年間運用した場合、信託報酬0.05%と1.0%では約200万円以上の差が生じる可能性があります。「たった1%の差」と思いがちですが、長期ではこの差が複利で拡大します。

注意4:SNSの情報に振り回されない

SNS上では「この銘柄で○倍になった」「今すぐ買うべき」といった情報が溢れていますが、そのまま鵜呑みにするのは危険です。投資判断は必ず自分で調べ、理解した上で行いましょう。

特に以下のような情報には注意が必要です:

  • 過去のリターンだけを強調し、リスクに触れていない情報
  • 短期間で大きな利益を約束するような表現
  • 特定の銘柄を買わせようとする意図が明らかな投稿

注意5:NISA口座と特定口座の使い分けを意識する

生涯非課税枠1,800万円を超える投資をする場合は、特定口座も併用することになります。NISA口座には長期で値上がりが期待でき、利益が大きくなりそうな商品を優先的に入れるのが合理的です。利益が非課税になるメリットを最大化するためです。


2026年の新NISA活用戦略

年代別のおすすめ戦略

年代投資スタイルおすすめ構成
20代積極型(株式100%)オルカンまたはS&P500一本。時間が最大の味方
30代やや積極型オルカン中心+高配当株で配当収入も育てる
40代バランス型インデックス70%+債券ファンド30%で安定性重視
50代安定型インデックス50%+債券50%。出口戦略も並行検討

資産額別のおすすめ戦略

資産状況推奨戦略
投資初心者・月3万以下つみたて投資枠のみでオルカン一本
月3〜10万投資できるつみたて枠+成長枠でS&P500追加
月10万以上・中級者成長枠で個別株・高配当ETFも検討
余剰資金がまとまってある成長枠でスポット購入も活用(年初一括 vs 分割は好みで)

2026年に注目すべきポイント

  • 新NISAは3年目に突入。制度が定着し、各証券会社のサービスも充実しています
  • クレカ積立のポイント還元は楽天証券・SBI証券ともに継続中。月10万円まで積立可能
  • 生涯枠1,800万円の使い切りを急ぐ必要はありません。無理のない範囲で長期的に活用することが重要です

まとめ:新NISAの始め方チェックリスト

  • SBI証券または楽天証券でNISA口座を開設した
  • 生活防衛資金(3〜6ヶ月分)を別口座に確保した
  • 積立銘柄を選んだ(まずはオルカンかS&P500)
  • 無理のない月額積立金額を設定した
  • 自動積立を設定して放置できる状態にした

新NISAは早く始めるほど非課税期間を長く活用できる制度です。今日から口座開設を済ませて、将来の自分への投資を始めましょう。


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